むし歯の治療・オーバートリートメントとは?
Co | 経過観察及びシーラントやフッ素塗布 |
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C1 | シーラントやフッ素塗布、少し深くなり始めればコンポジットレジン充填など。 |
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C2 | コンポジットレジン充填、インレー(ハイブリッドセラミックインレー・メタルインレー)クラウン(セラミック・メタルクラウン) |
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C3 | 根管治療の上修復 |
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C4 | 抜歯となることが多いです。 |
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ウ蝕の原因も細菌によります。糖分を栄養にしてウ蝕原因菌が酸を放出するのです。
糖分摂取から5分ほどでプラーク内のpHが5.0になり歯が溶けるpHになってきます。
以上の理由により虫歯にしないためには食後すぐ歯磨きをする、間食は時間を決めだらだら食べないなどが必要です。
なんでもかんでも削って治すという一昔前の治療はオーバートリートメントと言えるでしょう。できるだけ削る量は少なく・神経は温存するのが良いですが、必要な虫歯治療や神経の治療はオーバートリートメントとは言いません。
例
右下 7 番(第二大臼歯)から左下 3 番(犬歯)までの 10 本の歯を 4 本の根でささえています。このような場合、完全に支える根の強度不足により、歯根破折あるいは根周囲の骨吸収が急激に生じる(咬合性外傷)可能性があります。
右下 7 番(第二大臼歯)欠損に対してのブリッジです。この患者さんの口腔清掃状態やこのブリッジの前方の歯にほとんど虫歯のないことから、ブリッジの支えとなっている 5 番(第二小臼歯) 6 番(第一大臼歯)もほとんど虫歯が無かったのではないかと考えられます。しかし、 7 番へ歯を入れるためだけに、その神経の生きている歯を大きく削りブリッジにしてあります。
おそらく叢生(歯が重なって生えている)があったと考えられます。右下 2 番(側切歯)は抜歯されています。また支えとなっている歯 4 本のうち 3 本は神経を取っています。歯の角度を変えるためには大きく削りますがそのために神経を取る必要があったのかもしれません。抜歯された部分は歯を配列するスペース確保のためでしょうか。 写真の赤↓のある部分が抜歯された部分でダミーが入っています。このダミー部が清掃性不良でダミーの下は腫れた歯肉で塞いでいます。少しさわるだけで出血があります。